子育てをしている方なら、きっと「疲れた!」と思うときがあります。特に母親なら、育児を回すのが当たり前という社会的な規範があり、育児は大変な仕事だとなかなか理解されていない気がします。
そこでストレスを感じたり、イライラしたりすると、なぜこんな気持ちになっているのかと自分でもよくわからないです。しかし、育児ストレスを感じるのは、実は当たり前です。
では、ストレスを感じる先輩のママ・パパ達はどういった対策を取り、ストレスを乗り越えるために何をしているのでしょうか?今から紹介していきたいと思います。
記事の内容
ほとんどの人は育児ストレスを経験している
最初から言っておきたいのは、ストレスを感じるのは自分だけではありません。
オウチーノ総研が2015年に行った「『子育て』に関するアンケート調査」によると、非常に多くの親は育児ストレスを感じています。母親を対象にしている調査が多いですが、今回はママとパパから回答が得られているので、男女別の結果を確認しましょう。


育児ストレスを感じたことが「頻繁にある」もしくは「時々ある」と回答した女性を合わせると、84%という非常に高い割合になります。日本全国でほとんどのママ達は育児ストレスを感じているという結果になります。やはり母親の育児負担が大きいからのではないでしょうか。


男性について、「頻繁にある」もしくは「時々ある」と回答した人を合わせると、育児ストレスを感じている人が合計59.5%でした。半数以上のパパは育児ストレスを経験しているという結果です。しかし、女性の回答と大きく差が開いていることも事実です。
日本社会では母親がほぼ一人で子育てしているのは珍しいことではありませんので、母親の負担はいかに大きいかをきちんとわかる人が少ないのではないでしょうか?周りはなんとなくやっているとなると、自分だけはおかしいのではないかと考えがちですが、実は違います。
母親の84%というのは、ほとんどの人はストレスを経験しているということですね。なので、もし自分は大変過ぎてイライラしていると思ったら、それは変ではありません。多くのママ達もそうです。
だからこそ、自分を責めないでほしいです。ストレスを感じているからといって、悪い母親ではありません!むしろ、毎日子育てをこなしていても、全くストレスがない人の方がおかしいと思いませんか?イライラするのは自然な気持ちなので、ひとまずご安心ください。
Mamao
なぜ子育てをしているうちに育児ストレスが起きているかについては以前で説明していますので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。育児ノイローゼとは?原因と実態を知る【子育てストレスの特集】
育児ストレスの解消法
では、育児ストレスを感じている親はそれをどう乗り越えているのでしょうか?多気の人が使っている解消法を今から紹介していきます。
こちらも「『子育て』に関するアンケート調査」の結果になります。ご覧の通りママとパパでは、利用しているストレスの解消法で少し違いがあります。

- 睡眠をとる
- ママ友と話す・相談する
- おいしいものを食べる
- 一人の時間を作る

- 夫婦でコミュニケーションをとる
- 睡眠をとる
- 一人の時間を作る
- 配偶者に頼る
ママもパパも共通している解消法があれば、異なっているものもあります。
ママの場合、睡眠をとって休むことは1位で、ママ友と話すのは2位となっています。パパはどちらかといえば、夫婦でコミュニケーションをとることを重視しているみたいです。
つまり、パパの場合、ママと話したらストレスが解消します。ですがママの場合、パパよりもママ友と話した方、ストレス解消につながります。やはり、同じ悩みを共有しているママ達なら、より理解していいアドバイスできるからのではないでしょうか?逆に、男性同士で子育ての悩みを共有する習慣がなかなかないので、パパにはやはりママしか相談相手がいないというふうに読みとることもできます。
多くの人が使っている育児ストレスの解消法をもう少し詳しく見ていきましょう。
睡眠をとる
ママにもパパにも当てはまりますが、やはり睡眠をとって休むことは大事です。夜に大変と感じたことは朝になったらなんとなく軽く感じることはよくあります。疲れきったら、少し早く寝る方法を試してきてください。
ママ友と話す・相談する
主にママに多いですが、やはり他のママ達なら常に同じことを経験しているため、悩みを理解してくれます。場合によっていいアドバイスもくれるので、ママ友を増やすことは損にはならないはずです。
ただ、明らかに違う立場や環境にいるママ友なら、相談してもなかなか理解されないことはよくあります。仕事と子育てのバランスでストレスをたまっているのであれば、やはり同じく働いているママと話すと良いでしょう。

一人の時間を作る
ワンオペ育児を頑張っている人ならやや難しいかもしれませんが、たまに子どもから離れて何かをすることはママのとってもパパにとっても大事です。配偶者に任せられないのであれば、他にいい方法がないかについて考えてみてください。たまに一時保育を利用して近くの日帰り温泉に行くのは悪いことではありません。リフレッシュしたらまた元気で子育てできることはよくあります。
夫婦でコミュニケーションをとる
家庭の事情にもよりますが、配偶者と相談することも大事です。特にママ達なら、我慢して言わないことがよくあります。言わなくてもわかってほしいと思うかもしれませんが、男性では言われないとわからないという特性を持つ人が多いようです。大変だと思ったら一度夫婦で話しましょう。実は、二人で考えた方が楽どと思うかもしれません。
おいしいものを食べる
こちらの方法を試している人が多いと思いますが、あまりおすすめしないです。なぜなら、言うまでもなく太るからです。ストレスを感じたら食べると、結局ストレスが解消するわけでもないし、美味しく感じない可能性も高い。
きっと大丈夫!大変なときは休む
育児ストレスを感じるのは全くおかしいことではないと皆さんがわかりましたでしょうか?上記は多くのママとパパが利用している育児ストレスの解消法を紹介しました。
ですが、実は一番おすすめしたいのは休むことです。「もう疲れた!」と思ったら、とりあえず休みましょう。むしろ、こういうときこそ休みましょう!
本当は、一泊旅行に一人で出ることも大変おすすめしたいですが、ワンオペ育児の方ならなかなか難しいです。また、土曜日にパパにお任せして一人で出かけようという相談がよく聞きますが、それもなかなか実現不可能なことが多いのではないでしょうか?
Mamao
やはり難しいのであれば、家のなかでもいいので、たまに休める環境を作りましょう。一日一回子どもにアニメを見せて、自分で少しでもゆっくりするのは、全然悪いことではないし、罪悪感を感じる必要もありません。
言うまでもないですが、決してネグレクトな態度を勧めたいわけではないです。ただ、親はストレスたまったままで育児するなら、その気持ちは子どもにも伝わります。完璧に育児をこなすのを目指さないで、たまに真面目で、たまになんとなくといったバランスをとることは大切です。
少しでも休める環境を作れる工夫を考えてみてください。きっと負担が軽くなるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
色々ストレスについて述べましたが、もちろんひとによって解消法が違います。どいうときに落ち着いているか、どういうときはイライラしているかを自分で観察してみるのは大事です。理解できたらイライラしている環境を減らすように工夫できないかと少し考えましょう。
有効回答 首都圏在住の20~45歳の子どもがいる既婚男女700名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年9月4日(金)~9月7日(月)