【セックスレス夫婦の実態を考える】定義・割合・妻と夫の原因

セックスレス夫婦の割合

決して珍しくない夫婦のセックスレス問題。

以外と話題になりにくいと気付いたことがないでしょうか?旦那は全く育児をしなかったら、旦那の悪口を当たり前のように言う人が多いですが、性的関係で悩む問題があっても、基本的にだれにも話しません。なかなか大きい声で言えない、センシティブなトピックですね。

誰にも相談できないからこそ、わからないことがたくさんあります。セックスレスかどうかをどの期間で判断すればいいか?同じ問題を抱えている人はどれくらいいるか?相手はどう理由付けしているのか?

ここでこれらの疑問について解説していきます。

セックスレスをどう定義すればいい?

「もしかしたらうちはセックスレス...?」と考え始めたら、次に「そもそもセックスレスとは?」の問題が出てきます。どの期間であれば、これがセックスレスと結論付けられるのでしょうか?

研究期間の解釈を見てみましょう。日本性科学会は次のようにセックスレスを定義しています:

特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合

つまり、片方の夫婦は例えば単身赴任といった特別な事情を抜き、1カ月以上の期間はすでにセックスレスの範囲に入っています。皆さん、ご存知だったでしょうか?

Mamao

実は、この定義はすでに1994年のものになります。決して最近産まれた問題はありません。
そこで、「長期にわたることが予想される場合」という部分は大切です。1カ月の期間に関しては、もちろん日常生活に必ずしも当てはまると限りません。私達は様々なに事情があって、1カ月以上の空き期間が生じることは珍しくないと思います。その後また復活した場合そこまで期間を気にする必要がないかもしれません。ですが、1カ月以上経っても様子が変わる見込みが全くない場合、誘っても断われる場合などは注意が必要です。

全国の割合を見る

では上記の定義をお借りして、実際に1カ月以上の空き期間を持つ夫婦の割合を見てみましょう。

 

セックスレス夫婦の割合

既婚者に対しこの1ヶ月間の性交渉の回数を聞いたところ、1回もセックスをしなかったと答えた人の割合は47.2%でした。年齢階級別みても、35~39歳で46.9%という高い割合になります。つまり、上記の定義を採用すると、日本全国で半数近くの夫婦はセックスレス状態という結果になります。

上記は、2002年を第1回目として2年毎に家族計画研究センターが実施している「男女の生活と意識に関する調査」のデータになります。今回は2016年の第8回の調査結果を使いました。

年代によってかなり違いが出るのではないかと思ったら、実はそうでもなかったです。35~39歳のいわゆる「子育て層」では46.9%という高い割合でした。年齢がまだまだ若い夫婦だからといって、実態が違うというわけではないですね。

すでに8回目実施されている調査なので、この10年間のセックスレス実態の変化を見ましょう。割合が減っているのか、それとも増えているのか?

セックスレス夫婦の実態

2006 年、2008 年のセックスレスの割合がそれぞれ34.6%、36.5%でした。2010年に初めて4割を上回り、その後も増加し続けています。2014年に44.6%まで上がり、2016年に47.2%の過去最大の値になりました。つまりここ数年はややセ ックスレス化が進み、この傾向は今後も続く見込みです。

上の棒グラフを見ると、この1カ月でセックスレスだったと回答した既婚者の割合が10年間だけで10ポイント以上も上がっています!しかも増加傾向が見られ、セックスレス化が進行していることがわります。最後の調査からすでに3年近く経っていますので、現在の割合がすでに5割を超えてもおかしくないですね。

セックスレスの原因

次に、この調査は既婚者の皆さんに性交渉に対して積極的になれない理由を聞いています。この結果を用いて現代夫婦のセックスレス問題の原因を理解できるのでしょうか?回答では男女によって差が見られるため、男女別で見ていきましょう。

  1. 仕事で疲れている(35.2%)
  2. 家族のように思えるから(12.8%)
  3. 出産後何となく(12.0%)
  1. 面倒くさい(22.3%)
  2. 出産後何となく(20.1%)
  3. 仕事で疲れている(17.4%)

「仕事で疲れている」と「出産後何となく」は、男女で共通している原因でした。10年間の変化について言うと、男性では仕事の疲れを原因として答えている人の割合が増加傾向です。一方女性では、「面倒くさい」にいう理由はすでに数年間トップ1のままです。

ですが、上に述べた割合はあくまでも全国の値になりますが、実は年代によって各原因の様子は微妙に違います。例えば、面倒くさいと答えている人の割合は20代よりも30代の人の方が高く、さらに30代よりも40代の方が高いです。「出産後何となく」については、30代はピークで、男女とも4人に1人近くがこれででセックスレスの原因を説明しています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はまず、セックスレスの定義について説明しました。1カ月間に性交あるいはセクシュアル・コンタクトがなく、その後も長期にわたることが予想される場合はセックスレスとして定義されていることがわかりました。

ですが、上記は主にセックスレス研究を実施するために作られた定義ということに注意すべきです。皆さんでは「もしかしたらセックスレスかもしれまない?」と心配している方がいらっしゃるのであれば、ご自分の状況を判断する際に期間よりもそのときの事情と今後の見込みについて考えると良いですね。期間だけを意識するのではなく、何がきっかけだったかや、何か特別な事情があるかなど、この時期の家族の事情を少し分析してみましょう。自然に乗り越える問題であるかもしれません。ですが、特に特別な事情がないのに、今後も解決する見込みがないのであれば、少し対策について考える必要があるかもしれません。

ご自分だけセックスレスだと思っているのであれば、本当は違います。過去1カ月セックスレスだったという夫婦の割合が全国で半数近くでした。決して珍しい現象とはいえないですね。セックスレス化がこの10年の間に進んできているので、今後も進行する見込みですね。セックスレスの理由として、女性は面倒くさいこと、男性は仕事で疲れていることをあげています。子育て層である30代の男女について、出産後なんとなくセックスレス状態という夫婦が多いです。

セックスレスを悩んでいる人はどうすればよいでしょうか?解決できる問題でしょうか?これだけ進行している現象なので、今後も焦点を当てる考える必要があります。セックスレスの解決法と対策もきっと原因によって違ってきます。また次回は、原因別でこのトピックについて考えていきたいと思います。

 

「第8回男女の生活と意識に関する調査」が2016年に実施された。層化二段無作為抽出法という調査手法が用いられた。全国の満16~49歳の男女が対象。市区町村の抽出は、地区分類、人口規模による市区町村の抽出、抽出された市区町村での住民基本台帳を用いて行われた。住民基本台帳から抽出された対象者宅へ調査員が訪問し、調査票を手渡した。回収には訪問留置回収という方法が行われる。回答率46.8%だった。

より詳しい内容は「男女の生活と意識に関する調査」で確認できます。